色柄を持たないパンツはく山崎すぐると、彼の担任の中村大悟」番外07頭髪検査と懲罰床屋1980のスピンオフ
「大悟の兄貴・圭悟と県立一高の仲間たち」 パート7 プチスぺシャル 良太と真司 幼馴染秘話
一、出会い
「おーい!!良太!!話があるから、ちょっとこっちへ来い!!」
「えーーー、いま、仮面ライダーいいとこなのに・・・」
テレビの前に釘付けで、なかなか動こうとしない小3の次男・良太に、父親の良一は厳しかった。
「コラァ!とうちゃんがすぐに来いっていってんのが、聞こえねーのか!!この馬鹿野郎!!」
そういったが早いか、オヤジは、テレビの前の次男・良太の右耳をグイと引っ張ると、強引に立たせるのだった。
「い、いたいよ・・・とうちゃん、なにすんだよ・・・やめてよ・・・」
「馬鹿野郎!!おめえが、すぐに来ねぇからだ!!」
そして、ちょうど立ち上がった次男・良太のデニム半ズボンのケツめがけて、
バッチィ〜〜〜ン!!
と容赦なく平手打ちを一発加えるのだった。
「い、いたい・・・とうちゃん・・・おしりたたかなくても、いいでしょ・・・」
そういうと、良太は、耳を真っ赤に染めて、もう半泣きの顔になり、両手で半ズボンのケツをなでるようなしぐさをしながら、ピョンピョンとその場で飛び跳ねるのだった。
「おまえは口でいってもわからないからそうするんだ!!さあ、はやくこっちへ来い!!」
そういうと、オヤジは、良太の右腕をグイとつかんで、玄関の方へと連れてくる。
玄関には、良太よりも小柄でやせた小学生と、その父親らしき男性が立っていた。
「あっ!肉屋のおじちゃんだ!!こんばんは!!」
良太は、もうケロリとした調子で、ペコリと頭を下げて大きな声で挨拶をする。
「おじちゃんとこのトンカツ、すごくおいしいね!!ボク、だーいすき!!」
その男性はうれしそうにニコニコしながら、
「ありがとう、良太君。こんばんは。」
と挨拶すると、隣に立つ、小学生の方を見て、
「さあ、真司、おまえも挨拶しなさい。」
と言うのだった。その男性は、「丸山酒屋」の隣で肉屋を営む「宮林精肉店」の主人であり、宮林真司の父親・真一であった。
丸山家と宮林家は親戚関係にあたる。丸山良一と宮林真一の妻同士が、姉妹なのである。
「は、はい・・・こ、こんばんは・・・」
父親に促されて真司は、良太よりも大分小さな、自信のなさそうな声であいさつするのだった。
父・真一は、長男・真司のあいさつを聞いて、
「まったく、おまえは元気がないな・・・」
と不満そうにつぶやく。そして、真一は、良太のことをうらやましそうに見て、
「兄さんのところの良太君は、いつも元気でいいねぇ・・・いや、ほんと、うらやましい。」
というのだった。
良太の父親である良一は、苦笑いしながら、
「いやぁ・・・もうワンパクでワンパクで、手に負えんよ・・・」
といいながら、
「こんばんは、真司君。真司君は、男の子なんだから、今度からはもっと大きな声であいさつしてもいいんだぞ!!」
と言って、親しみを込めて、真司の頭を軽くやさしくポンポンとたたくのだった。
自分の父親の2倍くらい大きい、良太のオヤジの手のひらが、いきなり自分の頭の上にのって来て、すくむようなしぐさをしながら、
「は、はい・・・」
と、ちょっと戸惑ったように返事をする真司。
そんな真司のことに特に関心を示す様子もない良太は、
「ねぇ・・・それだけ?もうテレビみていい?」
とオヤジに聞いてくる。
「馬鹿野郎!!話はこれからだ!!」
というが早いか、
バッチィ〜〜〜ン
と、隣に落ち着きなく立つ、息子のデニム半ズボンのケツにもう一発の平手打ちを遠慮なく加える。
それをみて、真司はビクッと驚いてすくむようなしぐさをみせる。一方、父・真一は、苦笑い。
「いっ、いたいよ・・・みんな、みてる前で、お尻たたかなくたっていいでしょ・・・」
と良太は耳を真っ赤に染めて、口をとがらして言う。
そんな息子に、
「おまえの従弟の真司君だ。知ってるだろ?」
とオヤジ良一。
「うん。しってるよ。となりの肉屋の子でしょ?いっしょの学校で、2年3組。」
「おお、知ってんじゃねぇか・・・だったら、話は早ぇーや。真司君は、今週末から、お前と同じ野球チームに入るから、弟だと思って、仲良くして、面倒みてやるんだぞ!!」
「うん・・・いいけど・・・」
と返事をした良太は、真司のことを頭のてっぺんから足のつま先まで観察するようにジロジロ見ると、いきなり真司の左手をグイとつかんで、
「よし!!シンジ!!仮面ライダーいっしょにみようぜ!!」
と言って、真司を強引に、奥の茶の間のテレビの方へと連れて行こうとするのだった。
それには二人の父親も大爆笑。
「コ、コラァ!真司君は、まだサンダルぬいでないんだぞ!」
「わかってるよ!シンジ、はやくサンダルねげよ!!仮面ライダー、おわっちゃうだろ!!」
と、良太は、真司の左手をグイグイと引っ張り、茶の間のテレビの方へと連れて行こうとするのだった。
「もう、あいつは、テレビのことが気になってしようがないんだ・・・」
「まあ、いいじゃないですか、兄さん・・・それじゃ、私、失礼します。明日の肉の仕込みがあるんで・・・テレビが終わったころ、誰か、迎えによこしますわ・・・」
「ああ、わかった。心配しなくていいよ。シンジ君のことまかせておいてくれ。テレビが終わったら、送るから。まあ、隣だけどな・・・最近は、物騒な世の中になったから・・・ワハハハ。」
「ありがとうございます。行儀の悪いことしたら、ビシッと叱ってやってください・・・お願いします。」
「ワハハハ・・・その点、真司君は、うちの悪ガキと違って、心配ないや。」
「いや、良太君みたいにもっと元気になってほしいです。男の子なんですから。」
「大丈夫。野球チームに入れば、真司君も、もっと元気で活発な子になるよ。」
「ありがとうございます。じゃあ、失礼します・・・」
テレビの前では、良太が真司に対してすでに兄貴風を吹かせていた。
「シンジ!このジュース、飲めよ!!」
「えっ・・・いいの?」
「ああ、うちはさかやだから、ジュースなんていっぱいあるんだ!!ジュースのみたいときは、いつでも、オレにいえよ!!」
と自慢げな良太。しかし、その自慢げな顔は長くは続かなかった。
「コラァ!!良太!!また、店の冷蔵庫からジュースを勝手に持ってきやがったな!!」
良太のオヤジが後ろから再び良太の右耳をつまみ上げる。
「いっいたい・・・と、とうちゃん、耳、はなしてよ・・・いたいよ・・・」
「オラァ!!耳放してほしかったら、立ちやがれ!!立って、テレビじゃなくて、とうちゃんの方向くんだ!!」
新しくできた弟分・真司の前で、耳をつままれ、オヤジから怒鳴られ、恥ずかしいのか、良太は、真っ赤な顔でオヤジの方を渋々向く。
「店の冷蔵庫から勝手にジュース持ち出したら、とうちゃん、どうするって言った?」
「えーと・・・おぼえてないよ・・・そんなの・・・」
「よーし、おぼえてねぇなら、真司君のいる前で、思い出させてやる!!」
そういうと、オヤジは、畳の上にあぐらをかくと、いきなり良太の両腕を引っ張り、自分のあぐらをかいた腿の上に載せてしまうのだった。
「と、とうちゃん・・・ご、ごめんなさい・・・お、おもいだした・・・おもいだしたから、ゆるして・・・」
「よし!!だったら、言ってみろ、今度、店の冷蔵庫から勝手にジュース持ち出したら、どうなるんだ・・・」
「お、おしりを・・・じゅっかい・・・」
「お尻を十回なんだ?」
「えーと・・・」
「また忘れたか!!だったら、思い出させてやる!!」
バチィ〜〜〜〜ン!!
良太のオヤジは、自分の膝の上に乗った、良太のデニム・半ズボンのケツのド真ん中に、これでもかという平手打ちを食らわすのだった。
「いてぇーー!!とうちゃん、ゆるして・・・ごめんなさい・・・・うわあぁーーーん!!」
「馬鹿野郎!!泣いてゆるしてもらえるんだったら、警察なんていらねぇーんだ!!」
バチィ〜〜〜〜ン!!
バチィ〜〜〜〜ン!!
「うわぁ〜〜ん!!いたいよーーー、ゆるしてーーー」
「ダメだ!!おっと、忘れてた・・・」
そういうと、良太のオヤジは、良太の半ズボンの腰のところをグイッと握ると、それを強引にガバッと、良太のはく白ブリーフとともに、良太のひざのところまで一気におろしてしまうのだった。
オヤジのひざ上でプリッとかわいい生尻を披露する良太。ケツにスゥ〜〜とお仕置き前のいつもの冷気を感じ、良太は、オヤジのひざ上で、さらに足をバタバタさせて許しを請うのだった。
「ごめんなさーーい、もうしませーーーん、ゆるしてーーー、うわぁーーーん!!」
と泣きながら、両足をバタバタさせるのだった。
しかし、良太のオヤジの返答は、良太の生尻への約束の尻叩きだった。
バチィ〜〜〜〜ン!!
バチィ〜〜〜〜ン!!
バチィ〜〜〜〜ン!!
その光景に、ドン引きの真司。あわてて、玄関の方に行くと、
「ぼ、ぼく・・・もう・・・かえります・・・さ、さようなら・・・」
と小さな声で言うと逃げるように良太の家から出ていくのだった。
良太の家の玄関のドアをしめる真司。後ろからは、まだ良太兄ちゃんの泣き声と、
バチィ〜〜〜〜ン!!
バチィ〜〜〜〜ン!!
バチィ〜〜〜〜ン!!
という尻叩きの音が聞こえてくる。真司は、耳をふさぐようなしぐさをしながら、駆け出し、一目散に自分の家の中へと逃げ込むのだった・・・。
二、初めてのお仕置き
宮林真司の父親・真一が、小2の長男・真司が男の子としてはおとなしすぎることに心配し、隣に住んでいる従兄弟の丸山良太が所属している少年野球チームに、息子を参加させてから数か月が経ったある日。野球チームの練習もお休みで、放課後、真司は、兄貴分の良太と良太の家で遊んでいた。
「よし!!シンジ、つぎは、そうこであそぼーぜ!!」
「えっ、おじさんにしかられるよ・・・このまえ、そうこであそんじゃダメだっていってたよ・・・」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ、ちょっとだけなら、みつからないって!!」
「丸山酒屋」の店舗兼住居の裏には、在庫用の倉庫があった。それほど広いものではなかったが、小学生二人が遊ぶには十分な広さであり、その中には、酒、ビール、ジュースなどが入れられたダンボールやプラスティックケースが整然と並べられ積まれていた。しかし、その積まれた高さはまちまちで、一部、階段状になっているところもある。それはまるで、やんちゃな男子小学生に登ってくださいと言わんばかりの、男の子の冒険心をいやがうえにもくすぐる段差だった。
「みやばやしたいいん!!われわれはもうショッカーのひみつきちにせんにゅうしている!!ゆだんするんじゃないぞ!!」
心配そうな顔の真司の手をグイグイひっぱりながら、良太は、すでに「ショッカー秘密基地ごっこ」の世界に浸りきっていた。
「丸山酒屋」の倉庫は、天井が高くて、薄暗くひんやりとしており、空気が湿っていて重い感じがする。段ボールや缶の独特な臭いも真司の鼻をつく。真司にとって、できれば入りたくない、苦手な場所だった。
人気番組「仮面ライダー」のナレーションを上手に真似る良太に、真司は、本当にショッカーの戦闘員や怪人が出てきそうな感じがして、怖くて、思わず、すくんで目をつむってしまうのだった。
「あっ!うえのほうで、なにかがうごいてます!!」
右手に無線機を持った真似をして、少年仮面ライダー隊の本部と連絡をとったつもりの良太。
「りょうかい!!まるやまたいいん!!さきにいって、みてきます!!みやばやしたいいんは、オレが、あいずするまでここでまっていてくれ!!」
そういうと、良太は、階段状に積まれた、北国ビール大瓶20本が入った黄色いプラスティックケースを、まるで猿のように、どんどん登っていってしまうのだった。
心配そうに上の方に目をやる真司。しかし、そんな真司の心配をよそに、良太は、
「よし!!こっちはあんぜんだ!!みやばやしたいいん!!のぼってきてくれ!!」
と、真司に、自分のところまで来るように促すのだった。
「えっ・・・あぶないよ・・・」
とつぶやくように言う真司。
そんな真司に、
「もうシンジ!!はやくのぼってこいよ!!」
と、良太は口をとがらせて催促するのだった。
そんな良太兄ちゃんに気に入られようと、意を決するようにうなずくと、
「う、うん・・・みやばやしたいいん!!のぼります!!」
と、まるで台本のセリフを棒読みするように言うと、真司は、黄色いビールケースに右足をかけようとする。
しかし、次の瞬間、腰のところをグイッと後ろに引っ張られるような感覚に襲われて、前につまずきそうになる。
「こらあ・・・なんでこんなところにいるんだ・・・倉庫で遊んじゃダメだって言っただろう・・・このワンパク坊主め・・・今日こそは逃がさんぞ!!」
「えっ!」
驚いて後ろを振り向く真司。
「あっ、おじさん・・・」
それは、良太の父親であり、真司の義理の伯父さん、丸山良一であった。
しかし、真司の頭をやさしくなでてくれる、いつものおじさんと違い、厳しい目で真司を上から睨みつけている。しかも、真司のデニム・半ズボンがグイグイと真司のおしりの谷間に喰い込んでくる。
「あっ、いっ、いたい・・・」
と思わず声を出す。真司は、もう、つま先立ちにならざるを得なかった。真司が逃げないようにと、良一は、真司のデニム・半ズボンの腰のところをグイッとつかみ、それを遠慮会釈なく上に持ち上げるようにしていたのだった。
真司は、良一の厳しさを実感し、今度こそは、良太兄ちゃんだけなく、自分もおじさんから「お仕置き」を受けなければならない予感がするのだった。真司の心臓がドキッドキッと高鳴ってくる。
「コラァ!!良太!!そこにいるのはわかってんだ!!隠れてねぇーで、さっさと、降りて、こっちへ来い!!」
しかし、シィ〜ンと倉庫は静まり返ったまま。良太は、ショッカー秘密基地の相当奥まで入ってしまったのだろうか・・・。いや、もしかしたら、最高幹部の地獄大使につかまってしまったのかもしない。
「よし!!いますぐここに降りてきて、もう二度と倉庫で遊ばないと約束すれば、ケツ叩き10発で許してやる!!これから10数えるぞ!!10数えても出てこなかったら、10発追加の20発だ!!いち!!に!!さん!!」
たとえ、秘密基地のどんなに奥深くまで潜り込もうが、地獄大使よりも数倍怖い良一オヤジの一言は、ワンパク息子・良太をすぐに呼び戻す、魔法のような効果があった。
「もう!!シンジがそうこであそびたいっていうからだぞ!!」
ほどなく、ちゃっかり倉庫で遊んでいたことを真司のせいにして、ちょっと反抗的なふくっれつらを見せながら、良太が、まるで子ザルのようにスルスルと器用に、ビールケースの上の方から降りてくるのだった。
その様子をみて、良一オヤジは、ニヤニヤしながら、
「良太・・・ビールケースに登ったり降りたりするのが、ずいぶんと得意なようだな!!とうちゃんの目を盗んでは、いつも倉庫であそんでんだろう!!ったく、真司君もさそいやがって・・・真司君が怪我でもしたら、どうするんだ!!」
「さそったんじゃないよ!!シンジがあそびたいっていったんだ!!な!シンジ!!」
「えっ・・・」
「馬鹿野郎!!真司君がそんなこというわけねーだろ!!親にウソつくと承知しねーぞ!!ったく、このワンパク坊主め!!」
バチィ〜〜〜ン!!
そういうと、良一オヤジは、いつものように良太のデニム半ズボンのケツを、右手で容赦なく打ち据えるのだった。
「と、とうちゃん、い、いたいよ・・・いきなりたたかないでよ・・・」
と言って、すこし擦れて白くなりつつあるもワンパクらしい独特なテカリを放つ己のデニム・半ズボンのケツを両手で隠すようにおさえるのだった。
「とうちゃんにウソつくからだ!!さあ、二人ともこっちへ来い!!」
そういうと、今度は、良太のデニム・半ズボンの腰の部分を右手でグイと持ち上げる良一オヤジ。そして、左手では、さらにグイッと高く、真司のデニム・半ズボンの腰の部分を持ち上げるのだった。
「あっ!!」
「あーーー!」
体がふわぁっと宙に浮いたかと思うと、前に倒れそうになる真司。思わず、両目をギュッとつむる。しかし、倉庫の地面に顔を打ち付けることはなかった。今度は、半ズボンの前の部分が、真司の下腹、そして、まだ朝顔のつぼみにも満たない真司の股間のリトルウィニーをグイグイと締め付けてくる。真司は、良一オヤジに半ズボンの腰ところをギュッとつかまれて、持ち上げられ、宙吊りのまま、倉庫の外につれていかれようとしていた。
横をみると、やはり宙吊りになっている良太兄ちゃんだった。真司の顔をみると、「兄ちゃんがついているから大丈夫だ!」といわんばかりの顔つきをして、宙ぶらりんの両手で、真司にピースポーズをとるのだった。
良一オヤジの両手でデニム・半ズボンの腰のところをそれぞれ持ち上げられ宙吊りにされたまま、倉庫の外へと連れてこられる良太と真司。歩いて出ることは許されなかった。
「とうちゃん、ちんちんがこすれていたいよ・・・あるけるよ・・・おろしてよ・・・」
「ダメだ!!おまえらは、すぐ逃げるからな!!」
良太と真司が二人で遊ぶようになってから、良太がやんちゃを仕出かしオヤジにつかまりそうになると、真司を上手に利用して、良太はオヤジの手からスルリと逃げてばかりいたのだった。
良一と入れ替わりに在庫蔵出しのため倉庫へと入ってくる店員の斎藤。
「おっ、若旦那!!ワンパク坊主がまた一人増えましたね!!」
と言って、微笑ましそうに、宙ズリにされた二人の半ズボンの尻を見下ろす。良太も真司も良一オヤジから半ズボンだけ思い切りつかまれ引っ張り上げられ、半ズボンの裾から白ブリーフがはみ出していた。
「ったく、こいつら、倉庫で遊ぶなって何度言ってもわからないんだ!!これからタップリと尻に灸をすえてやりますよ!!」
「えっ・・・おきゅう・・・」と良太。
「馬鹿野郎!!お仕置きするって意味だ!!」
店舗兼母屋と倉庫の間の空間は、ちょっとした中庭のようになっていた。そして、ビールの入っていない空のプラスチックケースも一部、そこに積まれていた。
良一オヤジは、倉庫から「運んできた」良太と真司を下して、自分の前に立たせるのだった。
良一は、真っ赤な顔で下を向いている真司を見下ろすようにして睨むと、いつもより、厳しい調子で、
「今度、倉庫で遊んだら、おじさん、どうするって言ったか、真司君は、覚えてるだろ。どうなんだ?」
と真司に言うのだった。
「は、はい・・・」
真司は絞り出すようなか細い声で返事をする。
「じゃあ、もっと大きな声で、おじさんに言ってみなさい。」
「シンジ、言っちゃダメだぞ!!」
「うるさい!!良太は黙ってろ!!」
「さあ、真司君、どうなんだ?」
「は、はい・・・こんどそうこであそんだら・・・お、おしりたたくって・・・グスン・・・」
声は少しだけ大きくなったが、最後の方は、涙声になってしまう真司に、良太は、隣から、
「シンジ!男だろ!!泣くな!!」
とエールを送る。
良一オヤジは、少しやさしい口調になって、
「そうだったな・・・いいか、倉庫には割れやすい瓶がいっぱい積んであるんだ。あれが崩れたりして倒れてきたら、真司君は大けがしちゃうんだぞ!!真司君ならわかるよな!!」
「は、はい・・・」
「今回は約束通り、真司君のお尻叩くぞ!!いいな!!」
「は、はい・・・グスン・・・」
「シンジ・・・泣くな・・・」
良一は、ビールの入っていない空のビールケースを一組持ってくると、それを裏返しに底を上にして置き、そこに座るのだった。
「よし!!今日は、真司君からだ!!もうわかってるだろ、こっちへ来て、お尻を出しなさい!!」
真司は、覚悟していたのか、ゴクリを生唾を飲むようなしぐさをすると、良太兄ちゃんがお仕置きされるときのように、良一おじさんのひざ上に乗ろうとするのだった。
しかし、良一おじさんは、それだけでは許さなかった。
「おっと、まだまだだ。おじさんの家では、男の子がお尻を叩かれるときは、ズボンとパンツおろして、お尻は裸になる!!」
良太兄ちゃんがお尻を叩かれるのを時々目撃して、わかってはいたものの、良一おじさんからあらめて生ケツ命令が出て、真司は、ちょっと戸惑ったような顔つきとなる。
「えっ・・・」
そして、真司は、さかんに、後ろをチラチラと気にするようにみるのだった。
真司が立っている後ろには、真司の家があった。そして、真司の家の二階から、すなわち、真司の部屋と真司の妹たちの部屋からは、丸山酒屋の裏の「中庭」が、丸見えだったのだ!!
真司の顔がみるみうちに赤く染まっていくことが、良一にもわかっていた。そして、真司がチラチラ気にしている方向に何があるかもうすうすわかっていた。
「ははぁ〜〜ん、真司君、家で丸出しの尻叩かれたことねぇーな・・・だから、それが真司君の家から見られてバレることをさかんに気にしている・・・同じ男の子でも、うちの良太とは、ずいぶん違うもんだ・・・難しいもんだなぁ・・・」
と思うのだった。良太は尻たたきの痛みを恐れ、真司は尻たたきの恥を恐れていたのだった。
しかし、良一は、丸山家のルールをまげて、真司君のお尻丸出しを許してやるつもりはなかった。
「兄さん、良太君とわけ隔てなく厳しくしてやってください。」
「ああ、いいでしょう!でも、ボクは、一度厳しくするって決めたら、手加減しませんよ!」
「もちろん、望むところです。」
良一は、真司の父親・真一との交わした約束を思い出していた。良太と分け隔てなく厳しくする。それはお仕置きの時も同じだ。男同士の約束を破るわけにはいかない。
真司は、まだ決心がつかないのか、うしろをチラチラとみて、落ち着きがない。
「コラァ!真司君!!うしろばかりみてないで、しっかりとおじさんの方をみなさい!!帰りたかったら、帰っていいんだぞ!!でもいま帰ったら、おじさんは、もう二度と、真司君のこと、うちの家にはあげない!」
「シンジ・・・逃げるなよ・・・」と良太兄ちゃん。
真司は、考えていた。丸出しの生ケツを叩かれているところが、妹たちにバレたらどうしようと・・・。真司の家は、3:2で、女性軍優位。真司の性格が温和でやさしい一因もそこにあった。
しかし、真司は、良太兄ちゃんの「逃げるなよ」の言葉に押されるようにうなずくと、恥ずかしさで真っ赤な顔になりながらも、履いていたデニム・半ズボンと白ブリーフを膝までおろして、良太兄ちゃんがやっていたように、ビールの空ケースの上に座っている良一おじさんのひざ上に、お尻を上にして、乗るのだった。
「シンジ!!がんばれ!!泣くな!!」
オヤジのお仕置きの厳しさを知っている良太は、弟分の真司を応援する。
丸出しのお尻にすぅ〜と冷気を感じる真司。後ろから、おじさんの声が聞こえてくる。
「わかってるぞ・・・倉庫で遊ぼうって誘ったのは、良太の方だよな・・・でも、それを断らなかった真司君も悪いんだぞ!!いいか、今度、良太から誘われて、それが悪いことだって思ったときは、はっきりと、『良太兄ちゃん、それは悪いことだぞ!やっちゃダメだぞ!!』って男らしくはっきり言いなさい!それができなかったから・・・こうなるんだ!!」
バッチィ〜〜〜〜ン!!
「いっいたい!!」
良一おじさんのひざ上で、プリッと上を向いている真司のかわいいケツのど真ん中に、おじさんのデカい右手のひらが、情け容赦なく炸裂するのだった。
真司は、自分の尻の穴から、脳天まで突き抜ける強い衝撃を感じ、思わず目をつむり耐えるのだった。
「シンジ・・・泣くな・・・」
良太兄ちゃんが後ろで応援してくれているのが聞こえる。
お尻がジリジリと焼けるように痛い。こんな痛い思いをしたのは、生まれて初めてだった。真司のお尻には、良一おじさんのでっかい手形が、ピンク色にうっすらと残っていた。
「痛かったか?悪いことに誘われて断れないヤツは、こうなるんだぞ!!いいな!!」
「は、はい・・・」
「よし!!真司君は、いい子だから、今日は、あと4発で許してやる!!もう二度と、倉庫で遊ばないって約束できるな!!」
「は、はい!!」
「よし!!行くぞ!!」
バッチィ〜〜〜〜ン!!
「シンジ!!がんばれ!!泣くな!!」良太兄ちゃんが応援してくれている。
バッチィ〜〜〜〜ン!!
「シンジ!!がんばれ!!泣くな!!」良太兄ちゃん!応援ありがとう!!
バッチィ〜〜〜〜ン!!
「シンジ・・・が、がんばれ・・・グスン・・・・グスン・・・グスグス・・・・」
真司は、良一おじさんのひざ上で、お尻丸出しの厳しい平手打ちに、歯を食いしばって我慢していた。しかし、四発目が終わった時、後ろの雲行きがチトあやしいことに気が付く。真司に泣くなと言って応援していた良太が、泣き始めてしまったのだ。
「うわぁ〜〜〜ん!!!とうちゃん、ごめんなさーい!!もうそうこであそばないからゆるしてーーー」
後ろで真司のことを応援しているはずの良太が、急に泣き出してしまう。4発目となって、そろそろ自分の番が近づいてきたことに恐れをなしたようだ。
「馬鹿野郎!!真司君は、こうして泣かずに我慢しているのに、お仕置きが始まる前から、泣くやつがあるか!!!」
「うわぁ〜〜〜ん!!!とうちゃん、ウソついてごめんなさーい、シンジのこと、さそったのボクだよ・・・だから、シンジとおなじ、5回でかんべんしてよーーーうわぁ〜〜ん!!」
「馬鹿野郎!!おまえは、お兄ちゃんだから、正直に言っても10発だ!!覚悟して、そこでおとなしく待ってろ!!」
「うわぁ〜〜〜ん!!ごめんなさーーい!!」
「よし!!真司君、最後の一発だ!!良太に誘われても、もう二度と倉庫で遊ぶんじゃないぞ!!」
「はい!」
バッチィ〜〜〜〜ン!!
最後の一発も強烈だった。シンジは、グッと奥歯を食いしばり、両目を閉じて、尻の熱い痛さがやわらぐのを待つのだった。
「よし!!真司君のお仕置きは終わりだ!!さあ、立ちなさい!!」
「は、はい・・・」
真司は、真っ赤な顔のまま、良一おじさんのひざ上からおりて、おじさんの前に立つのだった。
「まだズボンとパンツはそのままだ!!良太のお仕置きが済むまで、向うの壁の前でうしろ向きに立って、反省してなさい!!」
「は、はい・・・」
真司は、ホカホカのお尻を丸出しのまま、よちよち歩きで、壁の方に向かうのだった。真司の尻には、真っ赤な手のひらの痕が、くっきりと残っていた。
妹に自分の真っ赤な生尻をみられないことだけを祈りながら、真司は、壁の方を向いて立つのだった。そして、後ろからは、良太とオヤジのやりとりが聞こえてくる。
「さあ、次は良太!!十発だ!!」
「とうちゃん・・・ゆるしてよーー・・・シンジが5回なのに、ずるいよぉ・・・グスン・・・」
「男のクセにぐずぐずいってんじゃねぇ!!さっさと、ズボンとパンツおろして、こっちへ来やがれ!!」
「とうちゃん・・・ごめんなさい・・・もうしないから、ゆるしてよ・・・そんなにつよく、おしり、たたかないでほしいよ・・・」
「うるせぇ!!兄ちゃんのクセにぐずぐずいいやがって!!いくぞ!!」
バッチィ〜〜〜〜ン!!
「ぎゃぁ!!!いてぇーーーーーーうわぁーーーーーん!!!ゆるしてぇーーー!!」
それを聞きながら、真っ赤なお尻を丸出しに、反省タイムを過ごす真司。
「良太兄ちゃん・・・もう泣いちゃってる・・・とちゅうまで、ボクのことおうえんしてくれて、かっこよかったのに・・・なんか、もう、かっこわるくなっちゃった・・・あんまり大きな声でなくと、ボクがおじさんからおしおきされたこと、妹たちが気がついちゃうよ・・・やだなぁ・・・」
と思い、再び、後ろの自分の家の方をチラリチラリと心配そうに見るのだった・・・。