教育期間中、1年生が経験しなければならない試練のなかで、男として一番辛いのはセンズリ禁止を申し渡されることであろう。なにせ、S大入学前は、毎晩のように励んでいた1年生たちである。大志たちも、日に日にブリーフの中の男性自身が重くなるのを感じながら、抜くに抜けない、あの男にしかわからないツラさを味わっていた。
トイレで小便のとき、大志の両隣部屋の川原と北村が、先輩がいないのをいいことに、
「おまえ、家で、どこにエロ本隠してた?」
「もちろん、ベッドの下だろ・・・」
「週何回シコッてた?」
「もー、マジでその話はやめろ!シコりたくなるだろ!今朝の朝立ちなんてもうギンギンで半端なかったんだからな!」
「センズリ扱きてぇ〜!このままいったら、俺、今夜、絶対、夢精しちまうよ〜。ゆうべもやばかったんだ。藤沢はどう?」
いままで、川原と北村の会話を聞いてニンマリしていた大志は、いきなり自分に振られて、あわてて、
「ああ、つれぇ〜よな!」
と答えるしかなかった。大志は、小便をしながら、川原らの話を聞き、勃起してしまった自分の物を鎮めるのに必死だった。
二、伝統の8ミリ映画鑑賞会 (2024・6 全面書き換え改訂版)
そんな新入生教育期間も約1週間を過ぎた頃、金曜日の夜の全寮ミーティング終了後、 寮食堂のカーテンが閉め切られ、北寮の新入生全員24名に対して全裸になり整列することが命令された。
「あー、また全裸かよ・・・今度はなんだよ・・・」と内心うんざりの1年生たちに、新入生教育を仕切っている鬼頭先輩が、ニヤニヤしながら、
「お前らもそろそろ疲れてきた頃だろうから、今日は元気のでる映画を見せてやるからな。」
と言う。
鬼頭先輩は、S大北寮秘蔵の8ミリ映写機を準備する当番の2年生の横から、紐の付いた小さな金色の鈴の入った箱を持ち出してくるのだった。そして、さらにニヤつきながら、
「まずは準備だ。お前らのチンコに、この鈴をむすぶように。 最初からきつく結ぶなよ。あとがつらくなるからな・・・」
この言葉に、寮食堂内の上級生全員は、大爆笑だった。その晩の上級生たちには、いままでのピリピリした雰囲気はなかったが、上級生たちの目は、異様にギラギラと光っていた。
「お前、顔に似合わず立派なモン、持ってるじゃねぇ〜か!」などと、1年生一人一人の股間をまるで品定めするかのようにジロジロ眺めながら、鬼頭先輩は、1年生ひとりひとりにその鈴をわたしていく。
チリンチリン・・・チリンチリン・・・
1年生たちは、鬼頭先輩から自分のイチモツについてのコメントされ、皆一様に真っ赤な顔をして、配られた紐がついた金色の小さな鈴を己の竿に結び付けていく。
チリンチリン・・・チリンチリン・・・
その鈴の音を聞きながら、先輩たちは、自分たちが新入生だった頃を思い出しているのか、ニヤケた顔をしている者もいれば、すでに耳まで真っ赤になっている者もいる。しかし、先輩たちの目からギラギラとした異様な光が放たれていることには変わりなかった。
「フフフ・・・1年のヤツら、ガマンできねーだろうな・・・今年は何分でギブアップか・・・」
「寮秘蔵の8ミリビデオは、強烈だからな・・・フフフ」
と、上級生たちはささやきあっている。ジャージの股間が異様に盛り上がり、すでにビンビンにテントを張っている者も多かった。
1年生全員が己の竿に金の鈴をつけたことが確認されると、今度は、両腕を後ろで組むように命じられる。そして、2年生たちが、各々、自室の1年生の後ろへ回り、1年生たちの後ろに回した両腕を、中太のロープで縛っていくのだった。2年生たちは、すでに「船上実務実習・基礎」で、海の男に必要なロープワーク(紐・縄の結び方)を習っており、手際がよかった。
宮元先輩が、大志の後ろに回した両腕を縄で縛るのだった。宮元先輩は、縛り終わると、大志の耳元で、
「大志、男は我慢だ!ガンバレよ・・・フフフ。」
とささやくのだった。その時、宮元先輩のジャージ股間の中ですでに石のように硬くなったイチモツが大志の背中に触れ、大志は思わずゾクッとする。
「えっ!」
と思い、後ろをチラリとみる大志。宮元先輩のジャージの股間が、異様に盛り上がっているのが目に入り、大志は、ドキドキと心臓が高鳴るを感じるのだった。
素っ裸で股間にへんてこりんな金色の鈴だけを結び、両腕を後ろで縛られた1年生たちは、これから先輩たちのどんなイビリが待ち受けているのかと不安になる。一方、いつもとは違う上級生たちの雰囲気に、18歳を過ぎた野郎としての本能がそれを察知するのか、心臓がドクンドクンと高鳴ると同時に、その心臓の鼓動に合わせて、自分たちの股間に熱い血液が送られていくことを自覚する。そして、新入生教育期間前半のオナニー我慢ですでに溜りにたまったものが己の股間にぶら下がるタマタマに重く濃厚に蓄積されていることに気づかされる。股間に重くて熱いムズムズとした狂おしさを感じるのだった。
1年生の準備が済んだことが確認されると、すでにカーテンがひかれている寮食堂の蛍光灯が消され、8ミリビデオの上映がはじまる。北寮生たちが集まった寮食堂は、異様な高揚感に包まれていた。
鬼頭先輩からは、1年生たちに、画面から目をそらさことなく映画を鑑賞するように注意がなされる。そして、鬼頭先輩はニヤニヤしながら、
「男は我慢だからな・・・しっかりガマンしろよ・・・どうしても我慢できないヤツは申告しろ・・・しかし、ガマンできなかったヤツには、懲罰が待っていることを覚悟しろ!」
と宣言するのだった。
心臓がバクバクと高鳴る中、1年生たちは、ゴクリと生唾を飲み込むと、
「は、はい・・・」
と、絞り出すように小声で返事をする。しかし、そんな1年生たちに、その時の鬼頭先輩は「声が小さい!」などと注意することもなかった。むしろ、すでに何を「ガマン」すべきなのかを理解している1年生たちに「やっぱりあいつらも俺らと同じ野郎だな・・・」と満足したような顔をして、当番の2年生に、電気を消して映写機のスイッチを入れるように指示するのだった。
「は、はい・・・」
鬼頭先輩から指示された当番の2年生も、声が上ずっている。他の上級生たちと同様、その当番の2年生のジャージの股間も、異様に盛り上がっていたのである。
暗い寮食堂の中で、映写機のスイッチが入れられる。
映写機のモーターが動き出し、
シャーーーーーーー
という映写機のモーターの過熱を防ぐファンの音が食堂に響き渡る。そして、
カラカラカラカラカラ
と、フィルムを送るリールの音も鳴り響いてくる。
真っ暗だった正面の映写幕が、青白く明るくなり、何か英数字と記号のようなものが映し出される。しかし、そこに「映倫」の文字はなかった・・・。そして、8ミリ映画のタイトルが赤色鮮やかに映し出される。
「生ハメ船員強姦魔 よがる美人巨乳妻」
そのタイトルが映し出された瞬間、寮食堂内の上級生たちから、
「おお!今年は新作か!しかもカラーだぜ!」
との声が次々と上がる。
その声に、鬼頭先輩がニンマリとドヤ顔になる。鬼頭の隣に座っていた懲罰委員長の山本が、
「おい、鬼頭、どこで手に入れてきたんだ・・・あの裏8ミリ・・・寮にはなかったはずだぞ・・・」
と鬼頭の耳元でささやくように聞いてくるのだった。
「おお、さすが山本・・・エロ8ミリには詳しいな・・・」
「うるせぇ・・・どこで手に入れたか聞いてんだ・・・教えろよ・・・」
「フフフ・・・S大丸の士官室だ・・・」
「えっ?訓練船の士官室だと?・・・どうやって入ったんだ・・・学生は立入禁止のはずだぞ・・・」
「フフフ・・・水沼先輩だよ・・・覚えてんだろう・・・俺たちが1年だった時、懲罰委員長だった先輩だ・・・」
「ああ、アイツのことは忘れるわけねーだろ・・・アイツには竹刀でケツめった打ちにされたからな・・・」
「あの人がS大丸の教官として戻ってきたんだよ・・・」
「えっ・・・」
「今年の航海訓練実習で、俺たちのこと、徹底的に鍛え直すってさ・・・」
「マ、マジか・・・」
「あの裏8ミリは、水沼先輩からの挨拶代わりの土産物だ・・・今のうちに、楽しんでおけだとよ・・・」
「あー、俺たち、よりによって、あの人にまたシゴカれんのか・・・地獄だな・・・」
「まあ、いくらあの人だって、俺たちのこと殺さんだろうから安心しろ・・・」
「ま、まあ、そうだけどよ・・・」
「今から航海実習でのシゴキのこと考えたって埒あかねぇぜ・・・それより楽しもうぜ・・・今夜のエロ8は、寮にはない逸品だ・・・おっおお、すげえ、あのデカパイ女・・・それにあのマン〇・・・すげぇ卑猥だぜ・・・俺もあそこにぶち込みてぇ〜〜たまんねぇーぜ・・・ハァハァ」
山本の隣で、鬼頭はすでに己のジャージの中に右手をつっこみ、イチモツをシゴキ始めているのだった・・・。
もちろん、その8ミリ映画は無修正の裏エロ映画だった。遠洋航海にでる船には、大量の裏エロビデオ(「ブルーフィルム」と呼ばれた8ミリ作品、通称「裏8」または「エロ8」)、エロ本、そしてダッチワイフまでもが積込まれる。どれも長期航海で、野郎だけの環境に閉じ込められる海の男たちには、必須のアイテムだった。
ザァーザァーと波の音が聞こえてくる海辺の洞窟。六尺褌をキリリと締め込んだ男の肉厚の尻が映し出され、その向こうに、白い肌もあらわな豊満な乳房を持つ女性の姿が映し出される。一見、三島由紀夫の「潮騒」の一場面のようではあるが、女性は素っ裸で、恐怖に震え慄き、
「いやぁ〜ん・・・今回だけは・・・アハァ〜ン・・・・堪忍してぇ・・・」
と弱々しくも強姦魔を誘い込むような卑猥な声を上げている。
「おっおぉ!音入りだ・・・すげぇ・・・」
ギラギラした目をして映写幕を凝視する上級生たちの間から感嘆の声が漏れる。それは家庭用のサイレントフィルムではなく、業務用のトーキーフィルムだったのだ。
上級生たちも、大志たち1年生たちも、ギラギラした目で映写幕を見入っている。
乳房から股座へかけて、その女の身体がアップで映し出されていく。それは、追い詰めた獲物を、上から下まで舐めるように観察する強姦魔の視線だった。もちろん、普通のエロビデオならば、ボカシが入るはずの女性の股座も、遠慮なしに、はっきりと映し出されていく。それはまさに、当時、裏社会の資金源となっていた「ブルーフィルム」、通称、「裏8」の真骨頂であった。
一方、褌が堅く締め込まれプリッと引き締まったケツも印象的な男の後ろ姿を見る限り、女を追い詰める画面の中の強姦魔は、三島由紀夫の「潮騒」の逞しく日焼けした海の若者・新治のように見えなくもなかった。しかし、画面に映し出されたその男の顔は、髭面で、まさに強姦魔の悪党面である。今度は、その男の前で恐れ慄く女性の視線で、強姦魔の顔から股間までがアップで映し出されていく。
恐ろしげなる野獣ような表情。胸毛が生えそろった逞しい胸板。そして、たくましく引き締まり六つに割れた腹筋に覆われた腹部。その腹部の中心を刻す黒い一本の線。それは、胸毛から収束して続く細いがくっきりとした黒い体毛の線だ。その体毛の線をさらに下へと追い、その男の股間を覆う六尺褌の前袋が映し出される。そして、その前袋の右脇から、その男の性欲怪獣ボッキラーがヌッと鎌首を出している。ズル剥けで黒光りしたその太いイチモツは、ヒクヒクと痙攣するように上下運動を繰り返しながら、前の獲物の股間の中に埋め込まれることを今は遅しと待っているのだった。
そして、その強姦魔は、狙った獲物にとびかかる。か弱き女性はすぐさま押し倒され、「ああ、いやぁ〜ん」と悩ましき声を上げる。強姦魔は、その髭面で、獲物の胸の谷間を弄るように、その巨乳の谷間に顔をうずめるのだった。一方、褌の前袋からヌッとでた屹立したイチモツが一瞬映し出されたかと思うと、それは、獲物の股座の奥へ向けて突進するかのように挿入される。続いて、強姦魔のプリっと盛り上がった逞しい尻が映し出されれば、強姦魔のその尻は狂ったような勢いで上下運動を繰り返す。
その卑猥なピストン運動にあわせるかのように、上級生たちのジャージに突っ込まれた右手の上下運動も、激しさを増してくる・・・。
「おい、ティッシュ回せや・・・ハァハァ。」
「うぅ・・・た、たまらん・・・」
と、すでにジャージとパンツを膝のあたりまで下ろして、己の愚息をなぐさめている者もいる。1年生の監視どころではなかった。1年生はおろか、上級生たちでさえも、映像が始まって、数分で「ギブアップ」だったのだ。
白い肌の豊満な獲物の両腕を押さえつけ、その上に覆いかぶさるようにして、強姦魔の腰が、ズン!ズン!と、その獲物の股座を突くたびに、
「アァア〜〜ン!」
「アハァ〜〜ン!」
「もっとぉ〜〜!」
と、その巨乳妻は、甘く切ない悦びの喘ぎ声を上げるのだった。その巨乳妻は、船員であるその強姦魔の同僚が、陸(おか)に残してきた伴侶だったのだ。
その裏8ミリビデオは、その映像をみた二十歳前後の健康な男性をして、
「うぉ〜〜〜〜!オレも強姦魔になってぶちこみてぇ〜〜!!」
と思わせるほど欲情的なものだった。まさにその卑猥な映像表現こそが、非合法、すなわち「裏」であることの証左であろう。
S大・北寮の寮食堂に集まった男子大学生たちは、2年生から4年生まで、上級生たちは全員、もう完全にノックアウト。己の性欲を抑えることができず、己のイチモツを弄んでいる。「ハァハァ」と喘ぎ声を上げ、屹立した己の竿を扱いているのだった。
202号室の4年生・岩本も、「は、早く・・・ティッシュまわせや・・・たまらんぜ・・・あっあぁ・・・」とうめくような声を出して、近くに座っている同輩・後輩にティッシュをねだっている。自室の1年生を監視するという部屋長としての役割などすでに放棄されていた。
岩本だけではなかった。他の4年生たちも、
「今年の8ミリは強烈すぎるぜ・・・あぁ・・・たまらん・・・」
との声を漏らしながら、ある者はジャージの股間に右手をツッコミ、またある者はジャージとパンツを膝のあたりまで下げて、己の愚息を慰めることに必死だ。1年生のことなど、かまっている場合ではなかった。もちろん、4年生たちから上がる切ない喘ぎ声と、後輩たちがいることなどお構いなしの痴態をみて、いままで、遠慮気味だった3年生、2年生たちも、
「あっあぁ・・・今夜は無礼講だな・・・だったら、遠慮なく・・・ハァハァ・・・」
と、4年生たちと同じく、エロ映画上映中の暗闇の中で、ジャージの中に右手をつっこみ、シコシコと己の股間にぶら下がる愚息を慰め始めるのだった。
強姦魔に犯されながらも、映像の中の巨乳妻は悦びに満ちた甘く切ない喘ぎ声を上げ、それが寮食堂内に響き渡る。そして、上級生たちの野郎の喘ぎ声も「うぅ・・・」「ハァハァ・・・」と寮食堂内に響く。真っ裸で両手を後ろに縛られている1年生たちの股間からは、
チリンチリン、チリンチリン、チリンチリンチリン・・・
と、金の鈴の音が悩ましく響いてくる。それは野郎である1年生たちの股間にもぶらさがる息子たちからのおねだりの音であった。
大志の隣に座っている202号室の川原は、「ハァハァ」とあえぎながら、己の左膝を大志の右太ももに突くように何度もあててきて、小声でささやいてくる。
「お、おい、ふ、藤沢・・・お、おまえ、よく平気だな・・・オ、オレ・・・も、もうガマンできねーよ・・・た、たのむ・・・オレの縄、ほどいてくれ・・・ハァハァ・・・」
「えっ・・・だって・・・俺も縛られてるよ・・・」
約1週間禁マス状態だった川原の股間にぶら下がる若くて元気なイチモツは、いきり立ち、ピクピクと下腹を打っていることが、暗い中でも、はっきりとわかった。その度に、チリンチリン、チリンチリンと、鈴の音が聞こえてくる。他の1年生も同様の状態だった。
「チェッ!」
と舌打ちだけすると、川原は、後ろに縛られた両腕をゴソゴソと動かし始める。そしてほどなく、
「おっ!この縄、簡単にほどけるぜ・・・」
とつぶやくように言う。それを聞いた他の1年生たちが次々と後ろに縛られた両腕をゴソゴソと動かし始め、あっという間に「縄抜け」していくのだった。もちろん、大志も、川原そして他の1年生たちにつられるように「縄抜け」したのだった。簡単に「縄抜け」できるのは、もちろん、先輩たちによって仕組まれた罠だった・・・。ガマンできない1年生がすぐにシコれるように仕組まれていたのだった。
川原が、
「せ、先輩!!も、もう!ガ、ガマンできません!!懲罰は覚悟してます!」
とデカい声で言い放つ。
そろそろクライマックスに達しようとしていた鬼頭が、
「ハァハァ・・・お、おお・・・いい覚悟だ・・・勝手にしろ・・・ハァハァ」
と、こもったような声でそれに応える。
川原が呼び水となり、1年生の間から、
「じ、自分もガマンできません!し、失礼します!ハァハァ・・・」
「じ、自分も懲罰は覚悟してます!ハァハァ・・・」
とうわずった声が次々とあがる。
1年生の間に芽生えた男の連帯感が、今度は、大志にプレッシャーをかける。大志は、普通のエロ本では全く反応しない、己の性癖に気がついていた。
「どうしよう・・・俺も一応・・・。」
しかし、か弱き人妻が強姦魔に犯される映画など、大志にとっては「オカズ」にならなかったのだ。
「どうしよう・・・山田先輩・・・」
甘えん坊の大志は、そうつぶやくと、自室の部屋長である4年生の山田の方をみるのだった。自室の1年生である大志を監視しているはずの山田先輩も、他の4年生と同じく、椅子にすわったまま、すでに、ジャージとパンツを膝上まで下げて、己の男性自身を、右手で必死で扱き慰めているのだった。
山田先輩の右手で握られたそり返ったイチモツは、風呂でみる山田先輩のそれよりも、黒光りしてデカく逞しくみえた。大志は、山田先輩の痴態をみて、股間がカァッと熱くなるのを感じる。
チリン、チリン、チリンチリンチリン!!
大志の一週間ガマンさせられた愚息も、やっとおねだりをしてくる。他の一年生と同じく真っ裸の大志は、迷わず、
「じ、自分も・・・懲罰は覚悟してます!」
と言うと、右手で、己の元気になったイチモツをムンズとわしづかみにする。隣の川原が、「それでこそ男だ!」と言わんばかりに、己の左太ももを、大志の右太ももにあててくるのだった。
大志は、左の人差し指で、己の乳首をいじりながら、
「ああぁ・・・や、山田先輩・・・」
と、山田先輩の逞しい股間イチモツに、チラッ、チラッと目をやりながら、他の1年生、そして、上級生たちと同様に、1週間ガマンをさせた己の愚息を右手で握りシコシコと必死で慰めてやるのだった。
8ミリ映画の中の男女の喘ぎ声と、寮生たちの野郎の悩ましい喘ぎ声、そして、寮生たちが必死で愚息を慰める
シコシコシコッ、シコシコシコッ、シコシコシコッ、シコシコシコッ、シコシコシコッ、シコシコシコッ、
の怪しげな摩擦音が、寮食堂内に響き渡る。
ほどなく食堂内のあちこちから、
「あっあぁ・・・」
「うっ、うぅ・・・」
「いくぅ・・・」
と、切なく哀しい喘ぎ声が聞こえてくる。そして、寮食堂内に栗の花のように青臭い、若い野郎たちのザーメン臭がただようのだった・・・。
「あっあぁ・・・山田先輩・・・うっ・・・いくぅ・・・・」
そして、大志も、一週間、股間に溜まりに溜まっていたものを寮食堂の床にドピュドピュと放出し、果てたのであった。
その裏8ミリ映像は、強姦魔が人妻を犯している最中に、警官たちが踏み込み、強姦魔が逮捕され、強姦魔の褌が食い込んだ哀しげなプリケツがアップになってジ・エンドとなる。皮肉なほどに勧善懲悪な展開をみせる非合法エロビデオであった。映像が終わり、寮食堂の蛍光灯がつけられると、両脚を前に投げ出すようにして、椅子にぐったりと座っている1年生たちの姿があった。
チリン・・・チリン・・・チリン・・・
股間のイチモツに結んでいたはずの金の鈴も、いまはイチモツが萎えるとともに、床に次々と落ちていく。そして、その床には、ティッシュを使う余裕などなかった1年生たちの性春の粘液がまき散らされていた。
真っ赤な顔の鬼頭先輩は、まだジャージの股間が十分に鎮まらないのか、まだまだ盛り上がったままのジャージの股間を隠すこともせず、興奮さめやらぬ表情で、
「ハァハァ・・・ま、まだまだ、お、お前らは自分の性欲を満足にコントロールできないようだな・・・俺たちのシゴキがまだ足りないようだ・・・明日からは、今週以上に厳しくするから覚悟しておけ!それから、明日の朝、おまえらに今日の情けないこのざまを十分に反省してもらうため、懲罰を言い渡すから、覚悟しておけ!」
と宣言するのだった。
しかし、これまでと違い、鬼頭先輩のその言葉には迫力も説得力もなく、1年生たちは、
「はいはい・・・わかってますよ・・・どうせ懲罰なんでしょう・・・覚悟してますよ・・・」
とでも言いたげな表情で、ニヤニヤとしながら、鬼頭先輩の目をみることもなく、「は〜〜い!」と返事をするだけだった。
そんな1年生たちに、
「もういい!!今夜は勝手にしろ!!明日から締め直しだ!!解散!!」
とだけ言うと、鬼頭先輩は、寮食堂から出て行ってしまうのだった。
ざわつき始める寮食堂内。
「今夜のビデオはマジでやばかったよな・・・」
「いいもの見せてもらいました・・・ヘヘへ・・・これですっきりしたぜ・・・」
と、上級生たち。
4年生で懲罰委員長の山本が、教育委員長の鬼頭になめきった態度をとった1年生たちに、
「オラァ!1年!!床にザーメンをまき散らすなど、神聖な船の甲板を汚したのと同じだ!!明日の懲罰ではそのことも加味するからな、覚悟しておけ!」
と一喝する。
懲罰委員長として、1年生たちから最も恐れられている山本先輩の怒鳴り声に、やっとピリッとした表情をみせる1年生たち。
「は、はい!!懲罰は覚悟の上でシコりました!!男としてガマンできませんでした!すいませんでした!!」
と、川原が1年生を代表するように立ち上がり、山本先輩に詫び入れするのだった。
自室の1年生・川原の男らしい言動に、自慢げな顔をする岩本先輩。川原につられて、次々に1年生たちは立ち上がり、「すいませんでした!!」と詫び入れをする。そんな1年生たちのイチモツの先端からは、まだまだタラァ〜と透明な粘液が床へと伸びていたのである。
そんな1年生たちに、山本先輩は、手綱を緩めることなく、
「おまえらが、床にまき散らしたザーメンは、お前らのブリーフを使って、しっかり拭きとっておくこと!いいな!」
と、厳しく命令するのだった。
翌朝のブリーフチェックでは、1年生全員がブリーフについたゴワゴワのシミを見咎められ、禁センズリを破ったということで反省会送りとなる。
そして、反省会では、鬼頭先輩から、
「お前ら、夕べの映画鑑賞会で、随分と楽しんでいたようだな!これから、約束通り、懲罰を言い渡す!」
と、1年生全員に「正座2時間、五厘、そして、ケツ竹刀5発」の懲罰が言い渡さた。
懲罰委員長の山本先輩は、
「ケツ竹刀の懲罰はこれからすぐに行う!正座は今夜10時から消灯までだ。そして、明日までに、1年生全員、生協の散髪屋で、頭を五厘に丸めてこい!」
と、宣言するのだった。
それを聞いて、2年生たちからは、「えっ、今年は5発・・・去年はケツ竹刀10発だったんだぜ・・・なんだよ・・・今年は甘いな・・・」とのささやきが聞こえる。もちろん、その日の反省会も懲罰も、最初から決まっていた出来レースのようなものだったが、前の晩のエロビデオが予想外に強烈で、1年生を監督・監視するはずの上級生全員が1年生の前で痴態を晒してしまった反省の意をこめて、4年生全員が話し合い、「ケツ竹刀10発」が伝統のところ、今年は特別に5発オマケの「ケツ竹刀5発」としたのである。
反省会が終わると、 1年生たちからは最も恐れられている、懲罰委員長の山本先輩が、竹刀を片手に持って、
「1年生は、速やかに、ブリーフ1丁で、向こう側の壁に沿って整列だ!オラァ!グズグズすんな!」
と、大声で1年生たちに命令する。
今までの反省会では、せいぜい腕立てか正座が言い渡されるだけで、ケツ竹刀の懲罰が行われのは1年生にとっては入寮以来初めてだった。緊張した面持ちの1年生たち。大志も、生まれてからいままで、竹刀でお尻を殴られたことなど一度もなかった。大志の親は、お仕置きはしても、物で大志を叩くことは絶対になかったし、男子校だった開明学園の中学や高校でも、悪くて、正座か、廊下に水のはいったバケツをもって立たされるくらいだった。
しかし、大志は、これから先輩から竹刀で尻を殴られることを想像すると、なぜか股間に熱いものをを感じてしまうのであった。大志は、それを鎮めようとして必死だった。
1年生が整列し、腕を後ろに組み、直立不動の姿勢をとると、山本先輩は、
「これから、お前らに、北寮伝統の懲罰のひとつであるケツ竹刀の正しい受け方を教える。まず、一番端の阿部、ここに出て来い!」
と命令する。
「は、はい・・・」
と返事をして、列の一番端にいた阿部貴文が、列から前に出てきた。
山本先輩は、
「まず、ここにおまえの同期である1年の方を向いて立て!」
と命令する。阿部は、命令通り、整列している1年生の方を向くのだった。
「よし、次に、足を肩幅まで開き、両腕は肩の位置まであげ、軽く後方にケツを突き出せ!」
と山本先輩。
「はい!」
と再び返事をして、命じられた通りの姿勢をとる阿部。それをみて、山本先輩は、
「これが、お前ら1年が、ケツ竹刀の懲罰を受ける時の姿勢だ。懲罰の位置に付けと言われたらこの体勢をとること!わかったな!」
と、ケツを後ろへ突き出す阿部の前に立つ1年生たちに言うのだった。
「はい!」と1年生たちの応答。
「よし、この体勢をとったら、あとは、前をしっかりと見据え、拳を握り、歯を食いしばり、男らしく、懲罰である竹刀をしっかりとケツで受け止められるよう足を踏ん張れ。しっかりと、受け止められず、踵が浮いたり、足を前に踏み出したりしたら、ノーカウントだ!もう一度、やり直しだ!」
と山本先輩は1年生たちに警告を与える。
予想外の厳しさに、ゴクリと生唾を飲む1年生たち。すでにブリーフ一丁のケツを後ろへ突き出している阿部は、ケツに鳥肌がたつのを感じるのだった。
そして、山本先輩は、一転して、気持ち悪いほどのやさしい声となり、
「俺もこの竹刀でかわいいお前たちのケツを殴るのはつらいんだ・・・これも、お前たちを1日もはやく一人前の海の男に鍛え上げたいと願う気持ちから、泣く泣くやっていることだからな・・・愛の鞭だと思って、ありがたく懲罰を受けるように!」
と言うのだった。
もちろん、山本先輩のその言葉を信じる1年生はいなかったが、1年生たちは、
「はい!ありがとうございます!」
と大声で山本先輩に感謝の応答をするのだった。
「よし、阿部、まずはお前からだ、顔を上げて前をしっかり見据え、両拳をしっかり握り、歯を食いしばって、しっかりと踏ん張れ!」
「・・・・・」
言われた通りの体勢はとったものの、なにもいわない阿部に、山本先輩は、
「オラァ!先輩がおめえのケツに愛のムチを入れてやると言ってるんだ!お願いしますの一言くらいいわんかい!!この礼儀知らずのバカもんが!!懲罰1発追加!!」
と怒鳴るのだった。
阿部は、あわてて、
「お願いします!!」
の応答。
その応答に、山本先輩は、 「よし!」というと、竹刀を両手で持ち、肩まで振り上げて、思い切り腰を入れて、竹刀を阿部のケツめがけて、それを打ち下ろすのだった。しかも、間隔をおかずに、1発追加の6発連続だった。
パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!
パァ〜ン!
竹刀がケツを直撃する、甲高い音が食堂中に響き渡る。 阿部は、最初の一発目が振り下ろされたとき、思わず片目を閉じ、小声で、「い、痛てぇ!」ともらし、右足を思わず踏み出してしまう。そして、二発目、三発目と続けざまにケツに振り下ろされる竹刀に、阿部の顔は、みるみるうちに紅潮してくる。
6発目がおわり、列に戻ろうとする阿部に、山本は、
「だれが戻っていいと言った。1発目のあと、足を踏み出しただろうが、最初からやり直しだ。それに、懲罰が済んだと思ったら先輩に礼をいわんか!わかったら、ここに戻って懲罰の位置に付け!」
と、無情のやり直し宣言。
「は、はい・・・」
元気なく返事をして阿部はもとの位置に戻り、懲罰の体勢に戻る。
「お、お願いします!」
「よし」
パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!
パァ〜ン!
阿部が息を止めて、歯を食いしばり、ケツに容赦なく襲ってくる熱く重い衝撃に必死で耐えている表情を、阿部と向き合って列に並んでいる1年生たちは、まざまざと見せつけられることになる。
「あ、ありがとうございました。」
「よし、列にもどれ!」
列に戻ることが許された阿部は、真っ赤な顔で、頬をプゥと膨らませ、ケツの中央を右手で押さえながら、すこし足を引きずりぎみに、列にもどって行く。列に戻っても、ケツをさすっている阿部に、山本は、
「オラァ!阿部!誰がケツをさすっていいと言った。懲罰を食らったあとは、両手はしっかり腰のところで組んで直立不動の姿勢だ!」
と一喝する。
「よし、次!村上、前に出て、懲罰の位置に付け!」
・・・・・・
このようにして、ケツ竹刀の懲罰は進んでいった。
駄馬を名馬にする、先輩からの愛のムチ・・・。それは1年生たちの尻には、キツすぎる打擲であった。1年生の中で、最初からケツ竹刀5発をしっかりと受け止められるやつはおらず、ほとんどが10発または、15発を食らっていた。
そして、いよいよ大志の番となる。心臓がはちきれそうなくらいバクバク鳴っていた。
「よし、次!藤沢、前に出て、懲罰の位置に付け!」
「はい!」と返事をし、列から、前に進み出て、懲罰の体勢をとる大志。そして、「お願いします!」と、後ろに屁をぶっ放しそうなくらいの大声で叫ぶ。
パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!パァ〜ン!
自分の後ろで、山本先輩が繰り出す竹刀が、己のケツを痛打する音が響いてくる。
ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!
パァ〜ン!という音からは想像もできないほど重い衝撃が大志のケツからから脳天へと響いてくる。そして、ジリジリとケツを焼かれるような熱い痛みが襲ってくる。
3発目に思わず「痛てぇ!」と声を上げ、足を前に一歩踏み出してしまった大志。そしてケツ竹刀懲罰、やり直しを食らう。2周目の5発でも、4発目に、足を一歩踏み出してしまい、無情の3周目。結局、竹刀を生まれて初めて、ケツに15発食らって、やっと合格となる。
「あ、ありがとうございました!」
と、絞り出すような声で礼をいい列にもどる大志。ケツには、熱い餅のようなものがペタっと張り付いたような重く腫れぼったい感覚があった。
全員の竹刀制裁が終わると、すぐに、1年生たちは、部屋に戻り、フリチンとなり、竿に「蝶ネクタイ」を結び、各自の部屋の前に正座させられた。もちろん、首からは「私は、オナニーをがまんできませんでした。」という、プレートを提げなければならなかった。
もちろん、正座をしようにも、ケツが痛くて、ケツを足の裏に置くことがなかなかできない。
「い、いてぇ・・・」
と、1年生たちの口からつらそうな声が漏れる。もちろん、ケツ竹刀の直後の正座は、竹刀で気合を入れられたケツの痛みを存分に味わい、より反省を深めるための仕組まれた絶好の懲罰なのであった。
ケツが痛くて腰を浮かせている1年生たちには、先輩たちから、
「オラァ!しっかりケツを足の裏にあわせんかい!!」
との怒号が飛び、頭にガツンと拳骨が落とされる。
そして、両足を閉じて正座していれば、先輩たちから、
「オラァ!蝶ネクタイがみえんぞ!両足をしっかり開らかんかい!!」
との注意が飛び。バチィ〜ン!!と腿に蹴りが入る。
1年生たちは、
「あ〜あ、足開くと、チンコ丸見えだよな。ケツもまだ痛いし。今日の正座はつらくなりそうだ・・・・」
と思いながら、いままで経験してきた「正座」とは一味も二味も違う、S大北寮での「正座」の厳しさを痛感するのだった。
そして、翌日、1年生は、大学生協内の理髪店でスポーツ刈りから五厘刈りにさせられ、新入生全員の頭は青々とした丸坊主となる。大志も、似合わない自分の坊主頭にがっくりし、スポーツ刈りに紺の詰襟制服の精悍な姿にあこがれてS大学に入学した 自分の「夢」がみごとに打ち砕かれた事を悟るのであった。
ケツ竹刀、正座、五厘マルガリータ・・・新入生教育期間・1週間目の映画鑑賞会とその後の懲罰は、禁欲を果たせたにせよ、果たせなかったにせよ、S大北寮に入寮した1年生全員が経験しなければならない通過儀礼であり、予定通りのシゴキメニュー だったのである。
その日から、しばらくの間は、大学構内で先輩に呼び止められ、「あれ、藤沢、その頭どうしたの?」と聞かれると、大学構内のどこにいても立ち止まり、直立不動の姿勢と なり、大声で、
「はい、先輩の言いつけを守らず、オナニーをしてしまいました!反省の意を示すため、頭を五厘に丸めました!!」
と応答しなければならなかったのである。
映画鑑賞会が終わっても、新入生教育期間は1週間残っており、もちろん、1年生はセンズリ禁止の試練から開放されたわけではない。一方で、新入生教育期間のシゴキにも徐々に慣れて、極度の緊張感から開放された1年生たちを、次に悩ませるのは、男のみる卑猥な夢であり、その結果としての夢精であ った。
人生のなかで、もっとも「お盛んな時期」の18歳から22歳くらいの健康な男子である。オナニーなしならば、毎日夢精があってもおかしくない。1年生全員、新入生教育期間の後半、必ず1回は、夢精を経験することになる。
夢精をコイてしまった朝、先輩にブリーフをチェックされるときほど、1年野郎にとって、哀れなことはなかった。半渇きで、ザーメン臭もプンプンのパンツを先輩から検査されることになる。
「イカ臭っせぇ〜!お前、夕べ、夢精こいたな・・・・」
「どんな夢見たんだ?」
などと、部屋長の4年生から大声で指摘されるのだ。 もちろん、夢精をこいても、オナニーと同罪とみなされ、反省会に送られる。そして、ケツ竹刀、正座、マルガリータの懲罰が待っている。
マルガリータの罰は特に鬼畜だ。すでに頭を五厘に丸めてしまった後にマルガリータを食らうと、もう剃る毛がないということ、安全カミソリが渡され、風呂場で陰毛を剃ってくるように命令される。さらに、夢精をこいてマルガリータとなれば、次は、眉毛を剃る羽目になるのだ。
もちろん、「私は、昨夜、夢精を扱きました。」というプレートを首から提げ、フリチンの正座も待っている。部屋の前を通る、先輩たちからは、「淫乱なやつだな、お前は」とか言ってからかわれるのだった。
大志は、映画鑑賞会の終わったあと後半は、ほとんど毎日、ケツ竹刀の懲罰を食らう夢や、あの映画鑑賞会で山田先輩の右手で自分の竿を扱いてもらう夢をみながら、夢精を扱いていた。ケツ竹刀やフリチンの正座が待っていることがわかっていても、野郎の生理現象に打ち克つことはできなかった。
「仏」の山田先輩は、そんな大志のブリーフにチェックはいれても、反省会にまわしたのは、最初の1回だけで、あとは、ほとんど毎日、夢精をしている大志に、
「お前、元気だな!まぁ、今日もケツ竹刀食らうんじゃかわいそうだから、見逃してやる!」
といって、反省会への報告は見送ってくれた。
それに対して、隣の202号室の岩本先輩のイビリは鬼畜で、夢精をこいた川原は、反省会で大声で夢精をこいた時の夢を報告させられ、五厘のあと、チン毛、右眉毛、左眉毛と順々にそらされ、もう剃る毛がないということで、ケツ竹刀追加の懲罰を食らっているのだった。
もちろん、夢精を扱いても、ブリーフの洗濯は許可されない。新入生教育期間は、1枚のブリーフを我慢してはき通す。それが、海の男の卵たちに課せられた試練だったのだ。また、朝のブリーフチェックが終わって、作業服をつけることが許されても、作業服の生地は薄地なので、ブリーフラインもはっきりと見え、汚れて気持ち悪いからと言ってトランクスにはき替えていると、すぐに先輩から見咎められ、反省会送りになってしまうのだった。
北寮の風呂場の浴槽は、銭湯の浴槽のように大きく、その浴槽は、普通の浴槽よりかなり深かった。 実は、この浴槽、水虫菌の温床なのであった。
インキンは、水虫菌が内股部分に感染しておこる。まずは片側、そして、両側へと広がり、不思議に玉袋の部分には感染しないらしいが、特に、竿の部分にまで広がると、もうその痒さときたら、まさに拷問であるらしい。とくに、夜間就寝中の痒さが激しいらしいのだ。
新入生教育期間中、ブリーフで過ごさなければならない1年生は、必ず、インキンに苦しめられることになる。新入生教育期間も半ばをすぎると、インキンで痒い股間で、熟睡もできず、さらに、エロい夢に悩まされることになる。
新入生期間中でも、 毎晩の風呂は、義務ずけられていたので、大志は、風呂からフリチンで戻った後、自分のブリーフを穿くのが憂鬱だった。
「あーあ、またあのパンツ穿くのか・・・あれ穿くと、なんか股のあたりが痒くなってくるんだよなぁ・・・」
山田先輩に、
「お前、それインキンじゃねぇ?見せてみ」
といわれ、大志が股間を見せると、
「ああ、やっぱりそうだ。もう、両股にまで広がっちゃたよ。チンチンまで行くと、痒くて夜寝れねェ〜ぞ。まあ、今夜反省会のあと、衛生掛のヤツが薬塗ってくれるから、それまで、ちょっと辛抱してろ!」
と言ってくれた。
1年生の股間がインキンにやられる教育期間後半の夜の反省会では、反省会のあと、4年生の先輩が、医務室から塗り薬を持ってきて、1年生にインキンの薬をぬってやるのが、北寮の恒例行事だった。
「患部に薬を塗れば1〜2週間で、完治するから、安心しろ!インキンをもらった1年生は、ブリーフを下ろし、1列に並べ。」
といわれ、衛生掛の4年生からS大伝統のインキン塗り薬を股間にぬってもらうのだった。
1年生は4年生の前にでると、腕を後ろに組み、股間をやや前に出し、
「お願いします!」
といい、薬を塗ってもらうことになる。
そして、その塗り薬は焼けるようにしみるらしく、塗ってもらった1年生たちは、パンツを上げるのも忘れて、下半身フリチンで、寮食堂中を踊り跳ねることになる。上級生たちは、
「おっ!今年も1年のインキン踊りが始まったな!」
と、大笑いとなる。寮食での1年生たちのフリチンの踊りも、この時期の北寮の伝統行事なのであった。
もちろん、すでに、夢精を扱いた罰でチン毛のない1年生たちのインキンは、すぐに完治するのであった。
新入生教育期間の最後の日の反省会で、1年生は、私服に戻ることが許される。教育期間中はき続けた校章入りブリーフも回収され、各自の下着をつけることが許される。
その年の1年生の約8割がトランクス、2割がブリーフであった。大志は大好きな猫のイラストがプリントされた、お気に入りのトランクスを約2週間ぶりに穿くのであった。
1年生たちから回収された汚れた臭いプンプンのブリーフは、洗濯かごの中に入れられ、4年生たちが、どこかへ持っていくのだった。
洗濯籠の中からプンプンと大志たちの青春の臭いを放つブリーフたち。
「ウワァ!臭っせぇ〜!こんなの集めて何するんだろう?」
と、大志たち1生たちは、不思議に思うのだった・・・。